9級からすぐ10級に落ちてしまわないよう、がんばりたい一局。
勝つには勝ったのですが、途中は完封されそうでした。
定跡の本では5五の位を取らないパターンばかりを読んでいたのですが、本局では取れる進行になっていたので取ってみました。その結果、手詰まりっぽくなってしまい、囲いのリフォームなどに手を出していたら戦いが始まり、そこからさらに失敗して形勢を損ねる展開になりました。ただ、序中盤での失敗点が多かった分、そこで学ぶことも多かったです。
5筋の位を取ると角道を自ら止めているので角が使いづらくなることがあるようです。今回も出番が無いまま相手の攻めの的になってしまいました。位を取って銀で守る形は好形と言われていますが、今回の私はそれを活かすことができませんでした。この形については、もっと研究が必要なようです。
駒組みの進め方として、片美濃囲いを変形させるよりも先に、飛車を下段に置き、金を守りの位置につかせる必要があったようです。つまりは片美濃での陣形が完成してから次に進む必要があるという至極もっともなことだったようです。今回はいろんな所にスキが出てしまいました。
5筋の戦いで完敗していますが、ここでの敗因は『少し悪くなって辛抱する展開になる』のを恐れて無理な手を指してしまったことのようです。自陣まで引けば自分の駒があり、押し返されるがまだ頑張れるという状態だったと思うのですが、最前線で頑張ろうとしすぎて相手の駒を活躍させてしまった感じがしました。受けの力が、まだまだ足りていないみたいです。
終盤では、やはり簡単な詰みを見落としたりして内容的には良くないのですが、これまでよりは冷静でいられた気がします。終盤は通勤時間や寝る前に少し勉強しているので『落ち着いてやれば今自分が持っている力は出せるはず』という気持ちになれているのかもしれません。
詰将棋や必至問題は『これを勉強したから終盤が強くなったぞ』と思えることが多いのですが、序盤や中盤は、勉強していて実力に直結していると実感できることがあまりありません。今回、対局の中で序盤中盤の改善点がいろいろ見えたのは良かったと思います。